難聴者として働いていると、難聴が故に健聴者と比べて働きづらいと感じることもあるのではないでしょうか。
・難聴の特性
・難聴者がより良い働き方をするためのロードマップ
・難聴者がより良く働くための職場の人間関係を築く方法
・難聴者がより良く働くために磨きたいスキル
私自身は両耳先天性の混合性難聴で、オフィス勤務を経てフルリモート勤務で働いたのちに、現在はフリーランスとして活動しています。
難聴者の私にとって、オフィス勤務はしんどいことが多かったです!
本記事では、先天性混合性難聴の私が、難聴者が健聴者と同じ土俵で勝負するための働き方ロードマップをお伝えするので、最後までご覧になってみてください。
難聴の特性を理解
私自身は先天性の混合性難聴でありながら営業職の仕事をしてきたこともあり、苦労したり悔しい思いをしたりすることも多かったです。現在は自分の難聴という特性を理解しながら、前向きに働いています。
難聴の聞こえの特徴を把握
難聴といっても、人によって程度の差があります。
聞こえにくい状態を「難聴」と言います。
引用:難聴について(一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)
聞こえにくくなった原因、聞こえ方、聞こえの程度の3つの観点で整理していきます。
聞こえにくくなった原因
難聴者が聞こえにくくなった原因として、大きく先天性難聴、加齢性難聴(老人性難聴)、突発性難聴に区分されます。先天性難聴は生まれつき難聴であることで、加齢性難聴は加齢によるものです。突発性難聴はある日突然、突発的に耳が聞こえにくくなるものです。
私自身は先天性難聴です!
聞こえ方
聞こえ方として、大きく伝音性難聴、感音性難聴、混合性難聴の3種類があります。
音振動の伝わりが障害されたものを伝音性難聴、音を感じる神経が障害されたものを感音性難聴、伝音難聴と感音難聴が混在したものを混合性難聴と呼びます。
私自身は混合性難聴です!
聞こえの程度
聞こえの程度として、軽度難聴、中等度難聴、高度難聴、重度難聴の4つに区分されます。それぞれの基準は以下です。
平均聴力レベル | 聞こえ具合 | |
軽度難聴 | 26dB以上-40dB未満 | 小さな声や騒音下での会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する |
中等度難聴 | 40dB以上-60dB未満 | 普通の大きさの声の会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する |
高度難聴 | 61dB以上-90dB未満 | 非常に大きい声か補聴器を用いないと会話が聞こえない。 |
重度難聴 | 90dB以上 | 補聴器でも、聞き取れないことが多い。 |
軽度難聴: 平均聴力レベル 25 dB 以上 – 40 dB 未満
中等度難聴:平均聴力レベル 40 dB 以上 – 70 dB 未満
高度難聴: 平均聴力レベル 70 dB 以上 – 90 dB 未満
重度難聴: 平均聴力レベル 90 dB 以上補足説明
軽度難聴: mild hearing loss (impairment)
小さな声や騒音下での会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。会議などで
の聞き取り改善目的では、補聴器の適応となることもある。
中等度難聴: moderate hearing loss (impairment)
普通の大きさの声の会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。補聴器の良い
適応となる。
高度難聴: severe hearing loss (impairment)
非常に大きい声か補聴器を用いないと会話が聞こえない。しかし、聞こえても聞
き取りには限界がある。
重度難聴: profound hearing loss (impairment)
補聴器でも、聞き取れないことが多い。人工内耳の装用が考慮される。
私自身は元々右耳が40db程度で左耳が70db程度でしたが、徐々に右耳の聴力が低下し現在は両耳74dB程度です!
障害者手帳の基準を把握
聴覚障害者として障害者手帳を持つことができる基準は以下です。ご自身が障害者手帳を申請できるラインかどうか確認しましょう。
私自身は元々障害者手帳申請不可でしたが、聴力低下により障害者手帳申請可になったため、障害者手帳を申請しました!
等級 | 判定基準 |
1級 | 両耳とも100dB以上かつ言語障がい |
2級 | 両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの(両耳全ろう) |
3級 | 両耳の聴力レベルが90dB以上のもの(耳介に接しなければ大声話を理解し得ないもの) |
4級 | ① 両耳の聴力レベルが80dB以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの) ② 両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの |
6級 | ① 両耳の聴力レベルが70dB以上のもの(40㎝以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの) ② 1側耳の聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの |
身体障害者手帳交付基準(厚生労働省HP)をもとに作成
自分自身の聴力を把握
自分自身の難聴の特性を理解するために、耳鼻科で聴力検査とことばの聞き取り検査を行いましょう。
難聴といっても人によって高い音が聞き取りにくい人と、低い音が聞き取りにくい人、右耳だけ聞きにくい人、左耳だけ聞き取りにくい人、ことばが聞き取りにくい人と、人それぞれです。
ご自身の聴力とことばの聞き取り度合いを把握していきましょう。
難聴者が避けたい職業・職場環境を理解
難聴者の場合耳が聞こえにくいという特徴があるため、避けたほうが良い職業や職場環境があります。
職業にすることが難しいもの
職業にすることが難しいものとして、パイロットや客室乗務員など航空機操縦・業務、小型船舶操縦者、海技士、鉄道の運転士などが挙げられます。
音が聞こえにくいことがそのまま誰かの命の危険性に関わり、業務に著しく支障が出るためです。
仕事に支障が出やすい職業
仕事に支障が出やすい職業として、騒がしい環境で会話が必要な仕事が挙げられます。例えば、居酒屋等の飲食店のホール、デパートでの販売員などです。
騒がしい環境だと会話が困難であることと、会話に支障があると業務に支障が出るためです。
避けたい職場環境
難聴者が避けたい職場環境として、耳に直接悪影響がある騒がしい環境や、後ろから声をかけられやすいオフィス環境、一緒に働く人が難聴に関して理解が薄い職場環境が挙げられます。
一緒に働く人への難聴に対する理解はあなたの関わり方によって解決可能な部分もあるため、「難聴者がよりよく働くための職場の人間関係を築く方法」の章で後述します。
補聴器・人工内耳を活用
難聴者の場合、補聴器や人工内耳を活用して聴力を補うことで会話がしやすくなるケースもあります。私自身は両耳に補聴器をつけていますが、補聴器のおかげで会話しやすくなっています。
仕事を行ううえで補聴器や人工内耳を活用したほうがよいケースもありますので、必要に応じて活用していきましょう。
難聴者がよりよい働き方をするためのロードマップ
難聴者がより良い働き方をするためには、強み・大切にしている価値観、理想の働き方、現職の状況を整理することです。そのうえで、転職活動をしてより働きやすい環境を手に入れて、副業でWEBライターを始めるのがおすすめです。
強み・大切にしている価値観を整理
自分の強みを活かして自分が大切にしている価値観を大事にしながら仕事をすることができると、毎日が充実してきます。私自身、自分の強み、自分が大切にしている価値観がわからずに働いている時は毎日仕事が辛くて朝起きるのもしんどかったです。
自分の強みを活かして自分が大切にしている価値観を大事にしながら仕事できるようになってからは、毎日イキイキと働くことができています!
強み、大切にしている価値観を整理する方法をご紹介します。
MBTI性格診断を受講
MBTI (Myers-Briggs Type Indicator)は、スイスの心理学者カール・ユングの性格理論をもとに、アメリカのイザベル・ブリッグス・マイヤーズとキャサリン・クックス・ブリッグス親子によって考案された性格診断テストです。
診断テストは質問の結果によって16のタイプに分類されるため、日本では16診断という名前でも知られています。MBTI診断は、就職活動の際の自己分析や就職後のキャリア形成を考える際、自分にあった人間関係を形成するときなどに効果的とされています。
あくまで性格診断テストなので、性格診断テストの結果が当たっていると感じるかどうかは個人差があります。
私自身は自分自身、家族、知人、職場の人の診断結果を聞いている限り、けっこう当たっていると感じています!
自分の性質を知るための一つの指標として参考になるので、ぜひMBTI性格診断テストを受けてみてください。
ストレングスファインダーを受講
ストレングスファインダー(正式名:クリフトンストレングス)とは、米国のGallup社が開発したオンライン才能診断ツールです。177個の質問に答えることで、自分の才能(強みの種)が導き出されます。才能を34の資質(似たような才能の集まり)に分類しており、34の資質の中でどの資質が強く表れているのかは人それぞれ異なります。
診断を受けることで、無意識に生まれる思考や感情・行動を分析し、自分の資質を見いだすことができます。これまで気付かなかった自分の傾向が見えてくるため、仕事を進めるうえで自分に向いているやり方を発見しやすくなります。
ただし、診断結果だけを見ても活かし方がわからないケースもあるため、ストレングスファインダー認定コーチや、ストレングスファインダーを熟知している方にコーチングやコンサルを受けるのも良いと思います。
私自身は診断結果を見ても活かし方がわからなかったため、ストレングスファインダー結果の見方に関して単発のコンサルを受講しました!
価値観マップ(人生の羅針盤)を作成
価値観マップ(人生の羅針盤)とは、頭の中にある考えや価値観を言葉にして洗い出したもので、人生の目的地を定めるためのコンパスです。
価値観マップをつくることで、以下が明確になります。
私自身は価値観マップを作成したことで、自分が大切にしている価値観が見えてきました!
- 自分がどんな価値観をもっていて、何に幸せを感じるか
- 人生でやりたいこと
- 人生の目標
- お金との関わり方、自分にとっての豊かなお金の使い方
ぜひ、価値観マップ(人生の羅針盤)を作成してみてください。
具体的な作成方法はリベシティー公式サイト「価値観マップ」がわかりやすいので、ご覧になってみてください。
理想の働き方を整理
よりよい働き方は人それぞれであるため、万人にとってよりよい働き方はないと考えています。あなたにとって理想の働き方は何かを整理していきましょう。
他の誰でもない、あなたにとっての理想の働き方を整理しましょう!
職種・業務内容
どんな職種でどんな業務を行うかです。世の中には様々な職種・業務があるので、自分が理想の働き方をするとしたらどんな職種・業務内容なのか整理しましょう。
働く場所
おしゃれなオフィスで働きたいのか、毎日違った現場で働きたいのか、ずっと家で働きたいのか、場所に捉われずにどこでも働けるようにしたいのか、どんな場所で働きたいのか整理していきましょう。
働く時間
土日祝休みで平日の日中働きたいのか、土日も働いて平日休みにしたいのか、残業も厭わないのか絶対に定時であがりたいのか、働く時間を柔軟にコントロールしたいのか、理想の働く時間を整理していきましょう。
働く相手
どんな相手と働きたいかです。どういう人と一緒に働きたいのかを整理していきましょう。
収入
収入がどれぐらい欲しいかです。資本主義の世の中では収入によって選択肢が決まってくるため、どんな選択をしたいかによって得たい収入も変わってくるはずです。
自分の理想を実現するためにどれぐらい収入が欲しいのかを整理していきましょう。
やりがい
働くことは収入を得るための手段ですが、ただ働くだけではなく何かしらのやりがいを求めるケースもあると思います。自分はどんなやりがいを求めているのか整理していきましょう。
現職の状況を整理
現在勤めている会社が働きやすい環境で、何の不満もないのであれば既によりよい働き方ができているといえます。一方で、少しでも何かしら不満を感じているのであれば、何かを変えていく必要があります。
少し立ち止まって、現職の状況を整理しましょう!
感謝していること
現在勤めている会社に感謝していることを整理しましょう。例えば、難聴に配慮がある職場、土日祝休みでワークライフバランスがよい、職場の人間関係がよくよい雰囲気の中で働くことができている、などです。
不満を感じていること
逆に、不満を感じていることを整理していきましょう。例えば、難聴に配慮がない、給料が低い、残業が多く休日出勤がある、職場の人間関係がよくない、などです。
不満を解消する動き
上記の不満を感じていることを解消する動きができないか模索しましょう。例えば、部署異動をする、評価制度を確認し昇給率や昇給基準を確認する、人間関係改善のための動きをする、などです。
私自身は部署異動で不満を解消することができたケースもあります!
本業で働きやすい環境を手に入れるために転職活動
難聴者がより良い働き方をするためには、難聴が不利になりにくい労働条件で働くことが重要です。もしあなたの現在の職場で合理的配慮が得られなかったり、何かしら不満があるのであれば今すぐ転職活動をしましょう。
転職にリスクは伴いますが、転職活動にリスクはないです!
現職に何かしら不満があるのであれば、今すぐ転職活動を始めるべきです。理由は以下の記事にまとめていますので、ご覧になってみてください。
※作成予定【先天性難聴者が語る】現職に何かしら不満があるのであれば、今すぐ転職活動を始めるべき理由3選
転職エージェントを活用して転職活動
転職活動は本当にやることが多いです。私自身複数回転職経験がありますが、下記を全て1人でやるのは本当に大変です。
転職活動の大まかな流れ
自分自身どんな特性があるのかを分析し、これまでどんなキャリアを歩んできたのか整理しましょう。
実現したい未来に向けたキャリア戦略を作成しましょう。自分1人で作成するのが難しい場合は、キャリアコーチングサービスを活用するのも有効です。
作成する際は応募する企業にご自身の強み、再現性高く成果を出せることが伝わるように作成しましょう。自分1人で作成するのが難しければ、転職エージェントに添削を依頼するのも有効です。
キャリア戦略を叶えることができる求人を探しましょう。自分1人で探すのが難しければ、転職エージェントを活用するのも有効です。
応募する企業のポジションに合わせて、個社ごとにカスタマイズした職務経歴書を作成していきましょう。自分1人で作成するのが難しい場合は、転職エージェントやキャリアコーチングサービスを活用するのも有効です。
ご自身で転職活動をされる場合は、自分自身で企業側と日程調整が必要です。転職エージェントを活用する場合は転職エージェントが企業側との日程調整を代行してくださいます。
面接でよくある質問は即答できるように練習し、面接を受ける企業の事前リサーチを徹底しましょう。転職エージェントを活用する場合は個社ごとの特徴や個社ごとの面接対策をしてくださるケースもあります。
主に人事の方や配属される予定の部署の責任者が出てきて、カルチャーフィット(自社の文化と合うか)するかどうかを見極められるケースがあります。
面接内容を振り返り、うまくいったことと改善点を整理して次の面接に備えます。転職エージェントを活用した場合、企業からあなたへのフィードバックをいただけるケースもあります。
二次面接では配属する部署の現場責任者レベルの方が出てきてスキルフィット(職務に必要な専門スキルを保有しているか)するかどうかを見極められるケースがあります。
企業によってはワークサンプルテストと呼ばれる候補者に入社後の業務と同じような仕事や課題を行なってもらい、スキルを見極めたり自社とのマッチ度合いをはかったりする採用手法を用いるケースもあります。
企業によってはリファレンスチェックを行うケースもあります。リファレンスチェックとは、「候補者の働く姿」について、候補者と一緒に働いたことのある第三者から、書類選考や面接だけではわからない情報を取得することです。
最終面接では役員クラスの方が出てきて、カルチャーフィットとスキルフィットの両方を見極められるケースがあります。
内定
通常は複数回の面接を経て内定をいただくことができます。内定までに面接が一回しかないような企業はブラック企業の可能性もありますので、なぜ面接回数が少ないのか確認しましょう。
企業によってはオファー面談と呼ばれる内定が出た後の面談があります。
オファー面談の目的は、企業が内定者にあらためて直接会って労働条件を説明することで、「入社してほしい」という熱意を伝えると同時に、選考の過程で誤解が生じていないかを確認し、内定者に不明な点があればそれをクリアにしてもらうことです。
内定先企業との条件交渉です。転職エージェントを活用している場合は転職エージェントが代わりに内定先企業との条件交渉をしてくださいます。自分で転職活動する場合は、自分で内定企業と条件交渉する必要があります。
内定承諾をするか辞退するかを意思決定します。転職はあくまで手段でしかないため現職に留まることを選択することもできますし、別で内定をいただいている企業があるのであれば別の企業に行く選択もあります。
現職へ退職の交渉です。引き留めに合うケースもあるかもしれませんが、意思決定したのであれば断固たる決意で意向を伝えることが重要です。
自分での交渉がどうしても難しい場合は退職代行というサービスもあるようですが、円満退社を目指すのであればご自身でお伝えすることをおすすめします。
現職と退職時期の交渉と、転職先と入社時期の交渉です。現職の退職時期が確定したら速やかに転職先へ伝えましょう。
転職先企業へ入社し、晴れて新しい企業で働くことができます。
転職活動をする場合、1人でやらずに転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントの活用方法は以下の記事にまとめていますので、ご覧になってみてください。
※作成予定 【両耳先天性難聴者が語る】難聴者におすすめの転職エージェント10選と活用方法
面接段階で難聴のことを正直に伝える
難聴者にとって難聴であることをどう伝えるのか迷うケースもあるかもしれません。私は最初の面接の段階で難聴であることを正直に伝えるべきだと考えています。
何故なら、内定をいただいた後や入社後に難聴であることを伝えてしまうと必要な配慮を受けられないケースがあるためです。
内定はゴールではなくスタートです。とにかく内定をもらうことを考えるのではなく、働き続けられるかどうかという目線で考えましょう!
加えて、難聴のことを隠しながら仕事をし続けるのはあなたがしんどいですし、あなたの対応からあなたが難聴だと誰かしらに気づかれる可能性があるので難聴を隠すのもおすすめしません。
就職活動・転職活動で難聴であることを伝えるべきタイミングは以下の記事にまとめていますので、ご覧になってみてください。
働きやすい環境の会社を探し続ける
あなたの経歴や希望条件によっては、あなた自身の希望が叶う転職はすぐにはできないかもしれません。私自身がフルリモート勤務必須条件で転職をした際は数ヶ月以上かかりました。
すぐに希望が叶う転職が難しかったとしても、中長期の目線も視野にいれながら働きやすい環境の会社を探し続けてみてください。
転職エージェント経由で難しければ、企業HP経由で応募、求人サイト経由で応募、ダイレクトリクルーティングサービスを活用するという方法もあります。
フルリモート勤務必須条件で転職した際は、ダイレクトリクルーティングサービスを活用しました!
ただし、自分で自分を売り込んでいく必要があり、自分で企業を見極めていく必要があるため、様々なスキルが求められます。具体的な方法は以下の記事にまとめていますので、ご覧になってみてください。
※作成予定【先天性難聴者が語る】転職エージェントを活用せずに自分で転職活動を進める方法
副業でWEBライターを始める
難聴者は聞こえづらいため、できる限り耳に負荷がかからない仕事だと長く続けられる可能性があります。何を始めたらいいかわからない人は、副業でWEBライターを始めてみることをオススメします。
何から始めていいのか迷ったら、WEBライターがおすすめです!
WEBライターを始めることで、ビジネスの基礎スキルを身につけることができます。
WEBライティングに関して学ぶ
既にうまくいっている人から学ぶことで再現性を高めることができます。また、1人でやろうとすると挫折してしまうこともあるため、ライティングスキルを学べるオンラインサロンやスクールに入会するのがオススメです。
独学で副業を始めたこともありますが、うまくいかずに何度も挫折した経験があります!
WEBライターを目指す際のおすすめのオンラインサロン,オンラインスクールは以下の記事にまとめていますので、ご覧になってみてください。
※作成予定【先天性難聴者が語る】WEBライターを目指すならおすすめ! オンラインサロン,オンラインスクール5選
ライター案件を獲得して報酬を得る
ライター案件を獲得し、実際に案件をこなして報酬を得ていきましょう。案件獲得に関しては最初はクラウドワークス、ランサーズがオススメです。
WEBライターで案件獲得するためのロードマップは以下の記事にまとめていますので、ご覧になってみてください。
※作成予定【先天性難聴者が語る】WEBライターで案件獲得するためのロードマップ
難聴者がよりよく働くための職場の人間関係を築く方法
難聴者がより良く働くためには、職場の人と良い人間関係を築けるかどうかも重要です。
私自身は学生時代に10種類以上のアルバイトを行い、正社員として複数の会社に属してきました。その中で職場の人間関係で失敗したことも、良い人間関係を築けたことで働きやすくなった経験もあります。
職場の人との人間関係がよい職場は働きやすかったですが、よくない職場は働きづらかったです!
実体験を踏まえて、難聴者がより良く働くための職場の人間関係を築く方法をお伝えします。
難聴に関係ないことは絶対に難聴を言い訳にしない
難聴者が働くうえで持っておきたいマインドセットとして
「難聴に関係ないことは絶対に難聴を言い訳にしない」です。
聞こえづらくて、聞こえなくてできないことは仕方ないです。ただし、難聴に関係ないことまで難聴を言い訳にし始めるのは単に自分自身の課題から逃げているだけで、そのスタンスが信用を失うきっかけになります。
難聴に関係ないことを難聴を言い訳にしてしまい、信用を失った経験があります!
顧客にとって難聴かどうかは関係ない
厳しい言い方になりますが、顧客にとってあなたが難聴かどうかは1ミリも関係ないです。顧客が気にしているのは顧客が求めているサービスをあなたが属している会社がサービス提供してくれるかどうかだけです。
そのため、顧客からしたら求めているサービスを提供できないのを難聴を言い訳にされても「知らんがな。」という反応になります。
事実と解釈を分ける
難聴で聞こえづらいのは事実ですし、聞こえづらい故にできない業務があるのは事実です。一方で、聞こえは関係ない業務をできないと思うのは解釈です。
うまくいかない時こそ、事実なのか解釈なのか確認しましょう!
例えば「難聴だからプログラミングができない、デザインができない。」というのは事実ではなく解釈で、できないとしたら単にスキル不足なだけだと考えられます。
職場の人にまず自分が最大限与える
難聴者として働いていると、職場の人に対して「理解してほしい。配慮してほしい。」と思うこともあるかもしれません。難聴を理解して配慮して欲しいと思ったときこそ、自分が職場の人に最大限与えることを考えましょう。
先に相手を理解するための行動
難聴のことを理解してもらいたいのであれば、まずはあなたが職場の人を理解するための行動をしましょう。具体的には、相手に興味を持って知ろうとすることです。
相手に興味を持つことで、道が拓けます!
例えば、「〇〇さん、髪切りましたか。」「〇〇さんの〇〇な部分いつも素敵だなと思っています。それを始めたきっかけとかあったのですか。」のように、もっとあなたを知りたいという気持ちを伝えましょう。
業務で頼られる部分をつくる
職場の人は友達ではなくあくまでビジネスパートナーです。業務で頼られる部分をつくることで、あなたは職場の人に与えることができます。
業務で頼られる部分をつくるためには目の前の業務に全力で取り組むだけではなく、業務以外でも自己研鑽して業務のスキルを向上できるとよいでしょう。
業務で頼られる自分でいるためには何が必要なのか?
少し立ち止まって考えてみましょう!
難聴で配慮して欲しいことと感謝を伝える
難聴で配慮してほしいことを伝えたうえで、配慮してもらえたら必ず感謝の気持ちを伝えましょう。
配慮して欲しいことを伝える
難聴に理解がある人は少数派だと思われるので、こちらからどんな配慮をして欲しいのか伝える必要があります。以下の内容を整理してお伝えするとよいでしょう。
・あなた自身の聴力や耳の特性を整理する
・いつどういう場面でどういう配慮をして欲しいのかを整理する
・難聴であることを職場の人にどのタイミングで伝えるのかを整理する
上記内容を整理したら、職場の人に配慮して欲しいことを伝えていきましょう。
配慮してほしいことは伝えなければ伝わりません!
配慮してもらえたら必ず感謝を伝える
難聴に配慮してもらえるのは当たり前のことではなく、とても有難いことです。難聴に配慮してもらえたら必ず感謝の気持ちを伝えましょう。
例えば、「〇〇さん、いつも私の難聴に配慮してくださりありがとうございます。〇〇さんのおかげで楽しく業務ができています。もし、〇〇さんが困ったことがあれば私にできることはしますので、お声がけくださいね。」
上記のようにお伝えすることで、感謝の気持ちが伝えられて困った時に助け合える関係になれると思います。
難聴者がよりよく働くために磨きたいスキル
私自身は難聴でありながら営業職を経験しており、IT業界に6年ほど在籍していました。営業成績や会社に貢献したことで複数回社内表彰された経験もあり、3年以上フルリモート勤務で働いていました。
その経験の中で、難聴者がよりよく働くために磨いた方がよいと考えているスキルを紹介します。
事実と解釈を分けるスキル
事実と解釈を分けるスキルがあると、業務を遂行しやすくなります。
例えば、「聞こえづらい」のは事実で聞こえづらいから業務を遂行できないと考えるのは解釈だと捉えることができていると、「聞こえづらいからできるように〇〇という工夫をしよう。」と解決策の遂行に繋がります。
聞こえづらいからできない、と考えるのは解釈の可能性もあります!
具体的には、後ろから声をかけられると聞こえづらいのは事実ですが、聞こえづらいから業務に必要なコミュニケーションがとれないと考えるのは解釈です。
以下のような解決策が考えられます。
・チャットコミュニケーション中心にしてもらう。
・後ろから声をかけられて聞こえづらいことを上司や同僚にお伝えし、どんな配慮をして欲しいのか事前に伝えておく。
・業務を遂行するために仮説を立てて仮説があっているか上司や同僚に確認する。
テキストコミュニケーションスキル
テキストコミュニケーションスキルを磨いていくと、文章を読んで相手が何をいいたいのか理解することができて、文章で自分の考えや想いを伝えることができるようになります。
難聴だと実際にお会いしての会話やWEB会議での会話は聞こえにくいケースもあるので、代替手段の一つであるチャットコミュニケーションが円滑にできると業務を遂行しやすいです。
テキストコミュニケーションスキルを磨いたおかげで、フルリモート勤務をしていても出社している人以上の成果を出すことができていました!
テキストコミュニケーションスキルを磨くためには以下の方法がおすすめです。
・よりよい文章に触れるためにWEB記事や読書でインプットする
・読みやすい文章の基本を学ぶ
・日常でのチャットコミュニケーション、SNS投稿、記事作成と文章を書いてアウトプットする機会を増やす
セルフマネジメントスキル
セルフマネジメント(自己管理能力)スキルとは、目標達成や自己実現のために自分自身を管理するためのスキルのことです。
難聴者にとって働きやすいリモートワークを実施するためには、セルフマネジメントスキルを磨いていく必要があります。
セルフマネジメントスキルを磨くために以下の能力を高めていきましょう。
・目標管理
・時間管理
・行動管理
・ストレスマネジメント
・感情コントロール
・健康管理
最低限のITスキル
最低限のITスキルといっても人によって基準は様々です。私が考える最低限のITスキルは、コミュニケーションをとるうえで必要なツールを問題なく活用できるレベルです。
例えば、チャットツール、Zoom等のWEB会議ツール、Googleドキュメント等のドキュメントツールなどを問題なく活用できることです。
まとめ
・難聴の聞こえの特徴を把握
・障害者手帳の基準を把握
・自分自身の聴力を把握
・難聴者が避けたい職業・職場環境を理解
・補聴器・人工内耳を活用
・強み、大切にしている価値観を整理
・理想の働き方を整理
・本業の状況を整理
・本業で働きやすい環境を手に入れるために転職エージェントを活用して転職活動。
・副業でWEBライターを始めるためにWEBライティングに関して学んでライター案件を獲得
・顧客にとって難聴かどうかは関係ない
・事実と解釈を分ける
・先に相手を理解するための行動
・業務で頼られる部分をつくる
・配慮して欲しいことを伝える
・配慮してもらえたら必ず感謝を伝える
・事実と解釈を分けるスキル
・テキストコミュニケーションスキル
・セルフマネジメントスキル
・最低限のITスキル
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