難聴者が就職活動・転職活動をする際、いつ難聴であることを伝えるべきかタイミングに悩むこともあるのではないでしょうか。
・就職活動・転職活動で難聴だと伝えるべきタイミング
・あなたの聞こえの度合いによって考慮すべきこと
・面接実施方法によって考慮すべきこと
私自身は両耳先天性の中等度混合性難聴で普段は補聴器をつけており、学生時代は10個以上アルバイトの経験があり、社会人になってからは複数回転職しています。
面接で何度も難聴だということを伝えてきました!
本記事では、中等度混合性難聴であり面接で何度も難聴であることを伝えてきた私の実体験を元に、就職活動・転職活動で難聴だと伝えるべきタイミングをご紹介しますので、最後までご覧になってみてください。
あなたの聞こえの度合い
難聴といっても軽度・中等度・重度と程度の違いもあれば、伝音性・感音性・混合性と種類の違い、低い音・高い音等特定の音域が聞きづらいといった違いもあります。
あなたの聞こえ度合いに応じて伝えるべきタイミングを工夫するとよいでしょう。
私自身は中等度混合性難聴で低い音域が聞きづらいです!
補聴器や人工内耳をつけた際の聞こえの度合い
難聴者が就職活動・転職活動をする際、人工内耳もしくは補聴器を装着した状態で面接を受けるはずです。面接は実施方法によりますが基本的には面と向かって会話を行います。
補聴器もしくは人工内耳を装着した状態で面と向かって会話した時の聞こえ度合いがどれぐらいなのかによって、面接の最初にお伝えすべきか最後にお伝えすべきかは変わってくると考えています。
聞こえの度合いを把握しましょう!
補聴器や人工内耳をつけた際の聞き返しの回数
あなたが補聴器や人工内耳をつけて面と向かって誰かと会話をしている際、聞き返しの回数が多いかどうかを確認しましょう。
会話相手の言葉の音域によって聞き取りやすい・聞き取りづらいは変わってくる部分はあると思いますが、平均すると聞き返しがどれぐらいありそうか計測してみてください。
「面と向かって誰かと会話をしている時」というのがポイントです。
私自身は面と向かっている時であれば補聴器をつければ
比較的会話はしやすいです!
面接実施方法
世の中の変化もあり、就職活動・転職活動も対面のみならずオンラインでの面接実施も一般的になってきました。面接実施方法によって、伝えるタイミングも工夫していきましょう。
オフライン実施(マスクあり)
直接お会いしてオフラインで面接実施され、相手がマスクをつけているケースです。私自身は直接会ってお話しする際、相手がマスクしていると聞こえづらく聞き返しが多くなります。
マスクしている相手との会話はしんどいです!
オフライン実施(マスクなし)
直接お会いしてオフラインで面接実施され、相手がマスクをつけていないケースです。
私自身は直接会ってお話しする際、補聴器をつけていれば面と向かって会話するケースであれば概ね問題なく会話できます。
ただし、低い音域が聞こえにくいので声が低い人や滑舌がよくない人との会話は聞き返しが発生します。
マスクがなければ口の動きを見ることもできます!
オンライン実施
ZoomやGoogleMeet等を活用したオンラインで面接を実施するケースです。私自身はオンラインであれば概ね問題なく会話できます。自分で音の調整ができて面と向かっての会話になるためです。
また、万が一聞き返すことになったとしてもどちらかの通信環境がよくなかったことを口実に聞き返しやすいためです。
オンライン実施が一番聞き取りやすいです!
難聴だと伝えるタイミング
就職活動・転職活動で難聴であることを伝えるべきタイミングは、あなたの聞こえの度合いと面接実施方法を考慮したうえで決めていくとよいでしょう。
一つの基準として「聞き返しが多いか」で決めたらよいと考えています。
聞き返しが多いか少ないかを把握しましょう!
聞こえの度合いや面接実施方法により聞き返しが少なそうな場合
あなたの聞こえの度合いや面接実施方法によって、聞き返しが少なそうな場合は面接の最後に伝えたほうがよいでしょう。なぜなら、人はメリットを感じた後に少しのデメリットがあっても受け入れやすいためです。
面接の中であなた自身の能力や人柄を評価いただいたのであれば、面接の最後に難聴であることを伝えても「今、問題なくお話しできていたので特に問題ないと思います。」と受け入れてもらいやすいはずです。
オンラインで面接実施の場合は聞き返しが少ないため、
面接の最後に難聴のことを伝えていました!
聞こえの度合いや面接実施方法により聞き返しが多そうな場合
あなたの聞こえの度合いや面接実施方法によって、聞き返しが多そうな場合は面接の最初に伝えたほうがよいでしょう。
なぜなら、面接中の会話において聞き返しが多くなると考えられるため、最初に伝えた方が考慮いただける可能性があるためです。
加えて、聞き返しが多かった面接実施の最後に難聴だと告げると「面接の最初に言って欲しかった。」と思われる可能性もあるためです。
聞き返しが多くなると思われるオフライン(マスクあり)の面接では、
面接の最初に難聴のことをお伝えしていました!
まとめ
難聴者が就職活動・転職活動をする際、いつ難聴であることを伝えるべきかのタイミングは、聞こえの度合いや面接実施方法を考慮する必要があります。
あなたの聞こえの度合いや面接実施方法によって、聞き返しが少なそうな場合は面接の最後に、聞き返しが多そうな場合は面接の最初に伝えたほうがよいでしょう。
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