難聴者が車の後部座席に乗る時、聞こえづらいのに聞こえづらいと言い出せなくて、神経張り詰めて苦痛な時間を過ごすこともあるのではないでしょうか。
・難聴者が車の後部座席だと聞こえにくい理由
・助手席に座らせてもらうことを打診した方がいいケース
・後部座席だと聞こえにくいことを伝える方法
・まいっか精神の考え方
私自身は両耳先天性の中等度混合性難聴で普段は補聴器をつけており、補聴器をつけていても車の後部座席だと会話がよく聞こえません。
聞こえづらいのに聞こえづらいと言い出せなくて、神経張り詰めて聞いても聞こえなくて聞き返し、聞こえた内容から予測して的外れな会話をしてしまい苦痛な時間を過ごしたこともあります。
学生時代、クラブ活動の際に相乗りで他の家庭に車の後部座席に乗せていただくときが一番辛かったです!
本記事では、中等度混合性難聴で車の後部座席で苦痛な時間を過ごした私の実体験を元に、難聴者が車の後部座席に乗る時に考えたいこと3選をご紹介しますので、最後までご覧になってみてください。
難聴者が車の後部座席だと聞こえにくい理由
難聴者が車の後部座席だと聞こえにくいのは理由があり、車の中にいると騒音が激しく基本的に前を見て話しているため口元が見えません。
さらに運転手と助手席の人は前にいて、声が前に飛んでいるため後部座席にいるとなお聞こえにくいです。
騒音が激しいため
車の中にいると車が走っているロードノイズ音で騒音が激しくなり、静かな環境でさえ聞こえづらいこともある難聴者にとって、騒音の中で複数人の会話は難易度が高いです。
騒音が激しいと聞こえづらいです!
口元が見えないため
難聴者の中には会話する際に相手の口元の動きを見て相手が何と言ったのか推測している人もいて、後部座席にいると相手の口元の動きが見えないので、音から入ってくる情報のみの判断しています。
音から入ってくる情報のみだと、普段口元の動きを見て会話内容を推測している難聴者にとっては難易度が高いです。
私は口元を見ながら会話内容を予測することもあります!
運転席と助手席の人の声は前にいくため
車の中にいると音から入ってくる情報のみで判断する必要がありますが、その音から入ってくる情報が得にくい状況です。
運転席も助手席も座席よりも前にあり、運転手も助手席にいる人も前を向きながら会話をするため、後部座席に音が伝わりにくい状態で聞き取りにくさが発生します。
声が後ろに届かないので聞き取りにくいです!
助手席に座らせてもらうことを打診
あなたの聴力の特徴や一緒に車に乗る人との関係性次第では、助手席に座らせてもらうことも打診してみるのも選択肢の一つです。
私自身は学生時代に仲の良い友人複数人でドライブに行く際、助手席に座らせてもらうこともありました。
助手席に乗せてくれた友人たちに感謝です!
右耳の方が比較的聞こえがよいケース
私自身は右耳も左耳も難聴ですが比較的右耳の方が聴力が良いです。そのため、助手席に座らせてもらうと比較的きこえやすい右耳が運転席に近いため、運転手との会話はしやすくなります。
右耳の方が聞こえやすいなら助手席がよいかもしれません!
主に運転手が会話の中心であるケース
複数人でドライブをする際はその場にいる全員で会話をしますが、その中でもそのグループ内だと会話の中心になる人が出てくることもあります。
その会話の中心が運転手である場合、助手席に座らせてもらうと会話がしやすくなるでしょう。
誰が会話の中心になることが多いのか気にしてみましょう!
後部座席だと聞こえにくいことを伝える
後部座席だと聞こえにくいことを思い切って伝えるのも一つです。仲の良い相手なら伝えやすいと思いますが、そこまで関係性ができていない相手には伝えにくい部分もあるかもしれません。
聞こえにくい理由
ただ聞こえにくいことを伝えてもいいのですが、聞こえにくい理由をセットでお伝えすると納得感があがると思います。
例えば、以下のように伝えると良いでしょう。
「普段は口元の動きを見て会話しています。車の中だと口元の動きは見れないですし、声が前にいくのに加えて騒音が激しいので後部座席にいると聞こえづらいです。」
聞こえにくい理由も合わせて伝えましょう!
配慮して欲しいこと
車の後部座席にいると聞こえづらいため、配慮して欲しいことを伝えましょう。
例えば、普段以上にゆっくりハッキリ大きめの声で話して欲しい、反応がなければよく聞こえていないと思ってもう一度伝えて欲しいなどです。
どんな配慮をして欲しいか伝えましょう!
どうしようもないこと
配慮してもらってもどうしようもないことを伝えましょう。
例えば、配慮してもらっても聞こえづらいこともあるため聞き返し多くなってしまうことや、テンポのはやい会話だとついていけないこともあるなどです。
どうにもならないこともあります!
聞こえづらいことは諦める
助手席に座らせてもらい、一緒に車に乗っている人へ聞こえづらいことを伝えた上で配慮してもらっても、聞こえなくてどうしようもないこともあるでしょう。
聞こえづらいことを割り切って、まいっか精神が芽生えると必要以上にストレスに感じなくなります。
諦めが肝心です!
聞こえづらいものは仕方ないと割り切る
難聴者が聞こえづらいのは仕方ないことです。どんなに配慮してもらっても聞こづらい事実は変わらないため、聞こえないが故に聞き返してしまうことや会話にはいれないこともあります。
「難聴がなければ聞き返さずに楽しく会話に参加できるのに。」と思ったことは一度や二度ではないかもしれません。
ただ、残念ながら難聴が治らない限り聞こえづらい事実は変わらないです。そういうもんだと割り切った方が楽なので、割り切っていきましょう。
一定の割り切りも必要だと思います!
まいっか精神
「会話の内容をすべて聞き取らねばならない。」
「一語一句聞き漏らさずに聞かねばならない。」
と、きこえに対して完璧主義になっていませんか。
健聴者でさえ、会話の中できこえなかった時や理解できなかった時は聞き返しています。難聴者であれば聞こえづらいのでなおさらです。
完璧主義を捨てて
多少聞こえない部分があっても「まいっか」
少しぐらい聞き返しても「まいっか」
と、まいっか精神が身につくと軽やかに生きることができるはずです。
まいっか精神が身につくと楽に生きやすくなります!
まとめ
難聴者が車の後部座席に乗る時に考えたいことは3つです。
1つ目は、助手席に座らせてもらうことを打診することです。比較的右耳の方がきこえがよかったり、運転手が会話の中心になることが多い場合には有効です。
2つ目は、後部座席だと聞こえにくいことを伝えることです。聞こえにくい理由、配慮して欲しいこと、どうしようもないことを合わせてお伝えしましょう。
3つ目は、聞こえづらいことは諦めることです。聞こえづらいものは仕方ないと割り切り、まいっか精神で完璧主義を捨てましょう。
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