足を運ぶ補聴器専門店を選ぶために問い合わせしようと思っても、どんな内容で問い合わせしたらよいのかわからないこともあるのではないでしょうか。
・補聴器専門店に事前に問い合わせするを理由
・具体的な問い合わせ内容
・問い合わせ返信内容で見るべきポイント
私自身は先天性の中等度混合性難聴ですが、営業経験があり顧客として営業を受けた経験もたくさんあります。補聴器を購入する際には20店舗以上事前に問い合わせをしました。
営業する経験も営業される経験もあると、両方の視点から見えてくるものがあります!
本記事では、両耳先天性難聴で営業経験も営業される経験も豊富な私の実体験を元に、補聴器専門店に足を運ぶ前の問い合わせで確認したいことをお伝えしますので、最後までご覧になってみてください。
事前に問い合わせをする理由
補聴器専門店を調べて、通えそうな補聴器専門店すべてに足を運ぶのは時間がいくらあっても足りないでしょう。だからこそ、事前に店舗に問い合わせをして候補店舗を絞り込む必要があります。
自分自身の状況や考えていることを整理するため
誰かに何かを伝えようとした時、自分自身の状況や考えを整理する必要があります。事前に問い合わせをすることで、必然的に自分自身の耳の状況や悩んでいること、考えていることを整理できます。
実際に文字に書き出すこと、言葉にすることが重要です。
あなたの意向を叶えられるのか確認するため
仮に、あなたがスターキーというメーカーの補聴器を購入したいとしましょう。足を運ぼうとしている店舗にスターキーというメーカーの補聴器の取り扱いがなかったらどうでしょうか。
そもそもあなたの意向を叶えることができないので、無駄に足を運んでしまうことになります。店舗で実際に話しを聞いてみて考えが変わることもありますが、選択肢を多く持てる店舗に足を運ぶことをオススメします。
店舗側も売上げをつくらないといけないので、あなたにあったものではなく店舗側が売りやすいものを売られるケースもあります!
事前にホスピタリティー精神の有無を探るため
補聴器は購入して終わりではなく、定期的に通う必要があります。メーカーやグレードによって金額は変わりますが、全く同じメーカーで同じグレードの補聴器を購入するのであれば、金額の差はありません。
そのため、自分が通い続けたいと思えるかが重要で、通い続けたいと思えるかどうかの一つの判断基準が店舗側にホスピタリティー精神があるかどうかだと考えています。
私自身、これまで顧客側としてたくさん問い合わせをしてきましたし、営業側としてたくさん問い合わせ対応をしてきました。
肌感覚ですが、最初の問い合わせ対応が素晴らしいとその後のサービス提供も素晴らしいことが多いです。
問い合わせ対応で感動した補聴器専門店で補聴器を購入しました!
問い合わせ内容
あなたが店舗へ問い合わせする際の問い合わせ内容は非常に重要です。あなたの状況や考えていることを整理して問い合わせをしないと、店舗側も何を知りたいのかがわからないため的確な回答が返ってこないためです。
現状
あなたの現在の耳の状況、これまでの補聴器使用経験の有無、大まかに住んでいる場所や年齢を伝えましょう。
耳の状況は、難聴なのは両耳なのか右耳のみだけなのか左耳だけなのか、聴力検査の結果どれぐらいの聞こえだったのか等です。
補聴器使用経験があればこれまで使用してきた補聴器や使用年数もお伝えできると丁寧でしょう。
大まかな住んでいる場所や年齢に関しては、店舗に継続的に通えそうな人なのかや老齢性難聴の可能性があるのかどうかを店舗側にお伝えするためです。
あなたの耳の状態をありのままお伝えしましょう!
悩んでいること
今、耳の聞こえで悩んでいることをお伝えしましょう。
例えば
「会話する時に聞こえづらくなってきた。」
「テレビの音が聞こえづらくて字幕がないとわからない。」
「低い声の人の声が聞きづらい。」
などです。
補聴器のプロフェッショナルに聞こえの悩みを打ち明けてみましょう!
意向
あなたが補聴器購入に関してどう考えているのかを伝えましょう。
例えば
「調べたところ〇〇というメーカーの〇〇という補聴器を購入したいと考えています。」
などです。
この店舗に問い合わせをした理由
店舗に問い合わせした理由をお伝えしましょう。店舗側も数ある店舗の中からお問い合わせをいただけることは嬉しいはずです。
さらに、なぜ問い合わせしたのかの理由もあると、店舗側もよりあなたの力になってあげようと思うでしょう。
例えば
「ホームページが非常に見やすく、この店舗なら安心してお任せできると感じました。」
「取り扱いメーカー数が多く、自分に合った補聴器を見つけられると感じました。」
「補聴器に関しての記事がわかりやすく、この店舗なら専門家としての意見をくださると感じました。」
などです。
この店舗に問い合わせした理由が書いてあると、店舗側も嬉しいはずです!
疑問点や懸念点
補聴器を検討する際の疑問点や懸念点を確認しましょう。
例えば
「補聴器の検討は初めてなので知らないことだらけですが、押し売りされたら嫌だなと思っています。」
「最後に聴力検査したのは1年前ですが、耳の聞こえが悪くなったのはここ1ヶ月ぐらいです。直近は聴力検査していませんが問題ないでしょうか。」
などです。
問い合わせ返信内容・スピード
実際に補聴器専門店に問い合わせをした後、補聴器専門店からの問い合わせ返信内容、返信スピードからホスピタリティー精神がありそうかどうか確認していきましょう。
返信速度
返信速度ははやければはやいほどよいです。あなたが問い合わせをした後、問い合わせに対する回答はいつ欲しいですか。
私なら今すぐ欲しいです。問い合わせをしたその瞬間が一番熱量が高く、時間が経過するとともに熱量は冷めていく一方です。
目安として1営業日以内、遅くとも2営業日以内に返信がきているかどうかを確認しましょう。
問い合わせ回答に3営業日以上かかるようだとホスピタリティー精神が欠如しているか、組織体制に問題がある可能性があります。
とあるサービスに問い合わせしたところ、6営業日後に返信がきたことがあります。もう忘れてました。
問い合わせ回答者
問い合わせを回答する際に、回答者の名前が記載されているか確認しましょう。回答する相手の名前がわからないと、事務的な対応をされる気分になりまし、何かあった時の責任を逃れようとしている印象を受けます。
名前の記載がある例「ABC株式会社代表取締役の山本でございます。」
名前の記載がない例「ABC株式会社の販売担当でございます。」
問い合わせ回答者の名前があるかは要確認しましょう。
肌感覚ですが、〇〇担当者と名乗る会社よりも自分の名前を名乗る会社の方がホスピタリティー精神が高い傾向にあります!
共感
あなたが送った問い合わせ内容に対して、共感を示す文言があるかどうか確認しましょう。文章においても共感を示せる人はホスピタリティー精神が高いです。
例えば、あなたが補聴器を検討するのが初めてで、補聴器購入に関して不安なことが多いと書いたとしましょう。それに対しての回答が
「初めての補聴器購入はとても不安ですよね。〇〇様の不安な気持ち、とても共感します。」
という共感を示す文言があるのと、何も共感を示す文言がない場合だと、心象はどうでしょう。おそらく共感を示す文言がある方が嬉しいはずです。
共感されると嬉しいですよね!
質問に対する回答
質問に対する回答が的確であるかどうかです。質問したことに対して必要十分に回答してもらえているかどうかを確認しましょう。+α質問した人を気遣った回答があるとなおよいです。
例えば、あなたが補聴器の取り扱いメーカの数を聞いたとします。その際の回答が以下の3つの中だとどの回答が一番嬉しいでしょうか。
①6社取り扱いがございます。
②6社取り扱いがございます。フォナック、オーティコン、シグニア、GNリサウンド、スターキー、ワイデックスの6社です。
③6社取り扱いがございます。フォナック、オーティコン、シグニア、GNリサウンド、スターキー、ワイデックスの6社です。初めて補聴器購入を検討される〇〇様に選択肢を増やしていただけるように、6大補聴器メーカーはすべて取り揃えております。
私なら③が嬉しいです。どのメーカーを取り扱っているのかに加えて、私にとってのメリットを提示してくださっているためです。
問い合わせ回答内容から、質問に回答してもらえているかと、こちらへの気遣いがあるかどうかは確認しましょう。
質問に対する回答が的確か確認しましょう!
店舗への案内
問い合わせ回答の最後に、店舗への案内があるかどうかは確認しましょう。いいなと思ったら足を運ぼうと考えて問い合わせをしているため、最後に店舗への案内があるかは重要です。
例えば、問い合わせした内容への回答の最後に以下のような文言があるかどうかです。
「〇〇様に信頼いただけますように尽力しますので、当社で試してみようかなと思ってくださるようであれば、お待ちしています。ぜひ予約くださいませ。」
補聴器専門店もビジネスである以上、問い合わせ相手にどうして欲しいのかの訴求できるかどうかは重要です。きっちり訴求ができるということは、自信の表れでもあります。
どうして欲しいのか訴求できる店舗は信頼できます!
まとめ
補聴器専門店に事前に問い合わせをする理由は、状況や考えを整理し、意向を叶えられるか確認するためです。加えて、店舗側にホスピタリティー精神があるか事前に探るためです。
問い合わせ内容には、現状、悩んでいること、意向、この店舗に問い合わせをした理由、疑問点や懸念点を盛り込みましょう。
問い合わせ返信速度ははやければはやいほどよく、目安として2営業日以内に返信がきているかどうか確認しましょう。
問い合わせへの返信内容に関しては、問い合わせ回答者、共感、質問に対する回答、店舗への案内があるかどうかをチェックしてみてください。
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