補聴器をつけようかな、と思っても、何から始めればいいかわからないこともあるのではないでしょうか。
・補聴器を購入したいと思った時のオススメの行動3選!
・聞こえに関しての悩みの整理の仕方。
・耳の状態を確認して難聴への理解を深める方法。
・補聴器の理解を深めて補聴器専門店に足を運ぶためにやるべきこと。
私自身の場合両耳先天性難聴のため、普段は両耳に補聴器をつけています。補聴器を購入する際は何をしたらいいのかわからなかったので、試行錯誤しながら10店舗以上補聴販売店を比較検討しました。
補聴器を購入する際、比較検討することをオススメします!
本記事では、両耳先天性難聴で10店舗以上補聴販売店を比較検討して補聴器を購入した実体験を元に、補聴器を購入したいと思った時のオススメの行動を3つ紹介しますので、最後までご覧になってみてください。
聞こえに関しての悩みを整理する
もしあなたが今「補聴器購入しようかな。」と考えているのであれば、何かしら聞こえに関しての悩みがあるはずです。聞こえに関しての悩みを整理することで必要な行動が見えてきますので、整理していきましょう。
聞こえづらくてできないこと
聞こえづらくて事実としてできないことを整理していきましょう。例えば、聞こえづらくて会話がスムーズにできない、聞こえづらくて緊急速報が聞こえない、などです。
聞こえないことによる感情ではなく、聞こえづらくて事実としてできないことを整理していきましょう。
聞こえづらくて辛いこと
聞こえづらくて主観的に辛いことを整理していきましょう。例えば、聞こえづらくて会話がスムーズにできないから悲しい、聞こえづらくて緊急速報が聞こえなくて不安、などです。
聞こえづらいことによる事実ではなく、聞こえづらいことで沸きあがってくる感情を整理していきましょう。
聞こえないとできないこと(事実)と辛いこと(感情)をわけてみましょう!
聞こえやすくなったらやりたいこと
聞こえやすくなったらやりたいことを整理していきましょう。例えば、聞こえやすくなったら同僚のAさんと楽しく会話した、聞こえやすくなったら川のせせらぎを聞きにいきたい、などです。
聞こえやすくなったらやりたいことを整理することで、聞こえる喜びへ一歩近づきます。
耳の状態を確認し、難聴に関しての理解を深める
補聴器をつけようかな、と思ったら、自分の耳の状態を確認し、難聴に関しての理解を深めることが重要です。自分の耳の状態を把握することで、補聴器でどういう聞こえが期待できそうかもみえてきます
健康診断結果を確認する
まず、直近受けた健康診断の聴力検査の結果が要再検査・要治療になっていないか確認しましょう。要再検査・要治療になっている場合は既に難聴の可能性があります。
直近受けた健康診断の聴力検査の結果が問題ない場合、健康診断を受けてから現在までの間に何らかの原因で聴力が低下しているかもしれません。
要再検査・要治療になっていないか確認しましょう!
耳鼻科に行って聴力検査と診察をしてもらう
耳の状態を知るために、耳鼻科に行って聴力検査を受けて診察をしてもらいましょう。聴力検査を受けることで、現在の聞こえの状態を客観的に把握できます。
耳鼻科医の先生に診察をしてもらう際、自分の聞こえに関しての不安点や疑問点を積極的に質問しましょう。質問しようとすることで、何を知りたいのかを言語化できます。
聞こえに関しての不安点や疑問点は積極的に質問しましょう!
難聴に関して理解を深める
難聴に関しての理解を深めることで、自分がどんな難聴なのか、もしくは難聴ではないのかがわかってきます。
難聴といっても外耳と中耳の障害によって音がうまく伝わらない「伝音難聴」と、内耳や脳に問題があり音をうまく感じ取れない「感音難聴」があり、その両方が合わさったものが「混合生難聴」です。
他にも生まれつき(先天性)なのか、突発的なのか、老齢によるものなのかや、軽度・中度・高度と度合いによっても違います。
私自身は先天性の中等度混合生難聴です!
補聴器に関して理解を深めて、補聴器専門店に足を運ぶ
補聴器を購入しようと思ったら、補聴器に関しての理解を深めて補聴器専門店に足を運んでみてください。補聴器に関しての理解を深めるために、補聴器でできること・メーカー・種類を知ることが重要です。
補聴器でできることを理解する
補聴器はあくまで医療機器で聞こえを補うもので、万能薬ではありません。補聴器をつければ聞こえが完全に良くなるかといえばそうではないケースも多いです。
私自身、先天性の中等度混合生難聴ですが、補聴器をつけるとこれまで小さかった音が大きく聞こえるようにはなります。一方で、感音声難聴もあるため子音の区別がしづらいのは補聴器をつけても変わらなかったりします。
補聴器をつけたら健聴者と同じように聞こえるようになると過度な期待をせずに、あくまで聞こえを補うものだと捉えていただくとよいかもしれません。
補聴器はあくまで医療機器で聞こえを補うものです!
補聴器のメーカー・種類を知る
日本国内で流通している補聴器メーカーは11社ありますが、世界の補聴器約90%が6社のメーカーから販売されています。6大補聴器メーカーは以下です。
フォナック(PHONAK)
オーティコン(Oticon)
シーメンス/シグニア(SIEMENS/Signia)
GNリサウンド(GN ReSound)
スターキー(Starkey)
ワイデックス(WIDEX)
補聴器の種類として、耳かけ型、耳あな型、ポケット型の3種類があります。ボタン電池式のものと充電式のものがあります。
私自身はスターキー(Starkey)社の耳あな型の補聴器をつけています!
補聴器専門店を選んで足を運ぶ
補聴器専門店とは、認定補聴器技能者が在籍し、専門の設備機器が整った補聴器を販売している店舗のことです。補聴器専門店に足を運んでみましょう。
来店する補聴器販売店を選ぶ際に留意したいポイントは「専門性」、「ホスピタリティー精神」、「継続メンテナンス」の3つです。
詳細は【両耳先天性難聴者が語る】足を運ぶ補聴器販売店を選ぶ際に留意したい3つのポイントの記事をご覧になってみてください。
まとめ
補聴器を購入したいと思った時のオススメの行動の1つ目は、聞こえに関しての悩みを整理することです。
聞こえづらくてできないこと、聞こえづらくて辛いこと、聞こえやすくなったらやりたいことを書き出してみましょう。
2つ目は、耳の状態を確認し難聴に関しての理解を深めていくことです。健康診断の結果を確認し、耳鼻科に行って聴力検査と診察をしてもらいましょう。そして、難聴に関しての理解を深めていくことです。
3つ目は、補聴器に関して理解を深めて補聴器専門店に足を運ぶことです。補聴器でできることを理解して、補聴器のメーカー・種類を知り、補聴器販売店を選んで足を運んでみましょう。
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