いざ補聴器をつけようかなと思っても、補聴器をつけるとどんなメリットがあるのかあまり想像がつかないのではないでしょうか。
・補聴器をつけると人生の選択肢が増える3つの理由
・身の危険を察しやすくなるメリット
・人とのコミュニケーション機会を増やせるメリット
・自然や芸術に触れた時の感動をより味わえるメリット
私自身の場合両耳先天性難聴のため、普段は両耳に補聴器をつけています。9歳の時に初めて補聴器をつけたのですが、今まできこえなかった音がきこえるようになって嬉しかったのを覚えています。
きこえる喜びを、一人でも多くの難聴者に味わって欲しいです!
本記事では、両耳先天性難聴で補聴器をつけていない時期もあった実体験を元に、難聴者が補聴器をつけると人生の選択肢が増える3つの理由をお伝えしますので最後までご覧になってみてください。
身の危険を察知しやすくなる
難聴者の方の中には、外を歩いている時に音がよく聞こえなくて危険な目にあった人もいるのではないでしょうか。補聴器をつけることで身の危険を察知しやすくなります。
車やバイクの音
外を歩いているとき、車やバイクの音に気づかなくて轢かれそうになったことはないでしょうか。私自身生まれつき難聴ですが、何度か車に轢かれそうになったことがあります。
道幅が狭い道路を歩いている時、後ろから迫ってくる車に気づかずに轢かれそうになりました。幸い間一髪避けることができましたので、事故にはいたりませんでした。
今では補聴器をつけているので後ろから迫ってくる車にも気付きやすくなり、事前に状況を把握しやすくなっています。
聞こえないと命の危険もあります!
災害速報、アナウンス
私自身生まれつき難聴者ですが、補聴器をつけるまでは災害速報や何かしらのアナウンスはよくきこえませんでした。緊急時なのにどんな内容かわからず、不安な気持ちでいっぱいでした。
補聴器をつけてからは災害速報やアナウンス内容もききとれるようになり、どう対処していいのかわかるようになりました。何よりきこえない不安から解放されたので、生きやすくなりました。
聞こえない不安はとてもストレスです!
動物の足跡や鳥の鳴き声
補聴器をつけるまでは、動物の足跡や鳥の鳴き声はよくきこえませんでした。そのため、自分の身に危険がおよびそうかどうかの判断がわかりづらかったです。
そのせいかわかりませんが、未だに動物が怖くて動物を見ると避けてしまいます。補聴器をつけてからは動物の足跡や鳴き声に気づけるようになったので、以前よりは危機察知能力があがった気がしています。
人とのコミュニケーション機会を増やせる
難聴で耳が悪いと何度も聞き返してしまったり、声が大きくなってしまったりして相手をイライラさせてしまいます。そのため、会話するのが怖くなって一人の世界に閉じこもりがちなのではないでしょうか。
私自身難聴ですが、私と会話していると相手がイライラしてしまうため、会話するのが怖くなって読書に逃げている時期が長かったです。補聴器をつけることで人とのコミュニケーション機会を増やせました。
補聴器のおかげで人との会話を増やすことができています!
聞こえづらさが緩和され聞き返しが減る
補聴器をつけることで、聞こえづらさが緩和されるため聞き返しが減ります。聞き返しが減ることでスムーズに会話することができるため、会話相手のストレスも自分自身のストレスも減ります。
会話の中で適切なキャッチボールができるようになるので、心地よい会話が増えます。
聞き返すとイライラされます!
相手が聞き取りやすい音量で話せるようになる
補聴器をつけることで、相手が聞き取りやすい音量で話せるようになります。私自身難聴ですが、補聴器を外しているとつい大きい声を出してしまいます。
補聴器をつけることで自分の声を聞こえやすくなるため、適切な音量で話しやすくなります。それによって、声が大きすぎて相手にイライラされることも減った気がします。
心理的負担が減る
補聴器をつけることで聞こえづらさが緩和するため、心理的な負担が減ります。
補聴器をつけていないとそもそもよくきこえないため、何と言っているのかわからないため神経を張って聞く必要があります。また、聞き返したり声が大きかったりしてイライラさせていないかついつい気になってしまいます。
心理的な負担が減ることで、積極的に人とコミュニケーションをとろうという気持ちが生まれてきます。私自身、補聴器をつけるようになってから人とのコミュニケーションが楽しくなりました。
心理的な負担が減ると会話しやすくなります!
自然や芸術に触れた時の感動をより味わえる
自然に触れて自然の音を聞いた時、舞台や音楽ライブやコンサートに参加した時、日常では感じられない感動を味わえるのではないでしょうか。
難聴者が補聴器をつけることで、自然や芸術に触れた時の感動をより味わえるようになります。補聴器をつけるからこそきこえる音を楽しみつくしたいですね。
自然音
最後に自然音を聞いたのはいつでしょうか。私は難聴のため補聴器をつけて近くの河原まで散歩しに行くことがあります。
「さらさら」といった川のせせらぎの音を聞くと、あまりにも心地よい音で「生きててよかったな。」と感じます。
補聴器をつける前は、川のせせらぎの音に気づくこともありませんでした。補聴器をつけることで今まで聞こえなかった自然音が聞こえるので、自然の中に出かけるのが楽しみになりました。
川のせせらぎをきくのが楽しみの一つになりました!
音楽コンサートやライブ
健聴者が音楽コンサートやライブに参加すると、とても楽しくて幸福度があがると思います。ただし、難聴者が補聴器をつけずに参加しても、よく聞こえないため楽しみきれないこともあります。
難聴者であっても補聴器をつけて参加することで、音が聞こえやすくなるため補聴器をつけないよりは存分に楽しめるようになります。私自身難聴ですが、補聴器をつけることでオーケストラ演奏を楽しむことができています。
補聴器をつけてオーケストラを聞いた時の感動は忘れられません!
舞台・劇場
難聴者にとって辛いのは、リアルタイムで聴覚情報を把握し続けないといけない舞台や劇場です。
私自身が小学校2年生の時に学校行事で舞台鑑賞がありましたが、感想文には「つまらなかった。」と一言だけ書きました。何を言っているのかも物語がどう展開されているかもわからなかったからです。
補聴器をつけてからは舞台や劇場を楽しめるようになり、舞台や芸場だからこそ味わえる感動がわかるようになってきました。
まとめ
難聴者が補聴器をつけると人生の選択肢が増える理由は3つあります。
1つ目は、身の危険を察知しやすくなるためです。補聴器つけることで聞こえが良くなるため、車やバイクの音、災害速報やアナウンス、動物の足音や鳥の鳴き声が聞こえやすくなり身の危険を察知しやすくなります。
2つ目は、人とのコミュニケーション機会を増やせるためです。聞こえづらさが緩和され聞き返しが減り、相手が聞き取りやすい音量で話せるようになり、心理的負担が減るためです。
3つ目は、自然や芸術に触れた時の感動をより味わえるためです。自然音、音楽コンサートやライブ、舞台・劇場で音を楽しむことができるためです。
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