会話をしている時に聞き返されると不安になりますよね。自分の滑舌が悪いのか、何か相手の機嫌を損ねるようなことをしてしまったのか、原因がわからず、今後どうすれば良いのかわからなくなることもあるのではないでしょうか。
・聞き返される原因。
・聞き返された時に確認したいこと。
・聞き返された時に具体的に取り組むべきこと。
・過度に自分を責めない方法。
私自身の場合、私の滑舌が悪いため誰も私と話したくないのだと勝手に感じてしまった経験があります。加えて、私自身は生まれつき難聴であるため聞き返してしまうことが多く、人とコミュニケーションをとることが怖くなった時期がありました。
聞き返されると、人との会話が怖くなる時ありますよね!
本記事では、生まれつき難聴で聞き返してしまうことが多く、滑舌が悪くて聞き返されることも多かった私が実体験を交えて「聞き返された」時の対処法を提示していきますので、最後までご覧になってみてください。
聞き返されるのは何故か
会話を聞き返された時、自分の滑舌が悪いのか、何か相手の機嫌を損ねることをしてしまったのか、原因がわからずにモヤモヤする時はありませんか。聞き返されてしまう要因を整理していくことで、今あるモヤモヤを取り除いていきましょう。
聞き返す人の問題
聞き返される原因があなたではなく、聞き返してくる相手にあるケースです。自分を振り返って改善するべきことを改善することも大事ですが、過度に自分を責めずに「聞き返す相手に原因があるとしたら?」と考えてみましょう。
音のそのものが聞こえづらい
聞き返してくる相手が、音そのものが聞こえづらいケースです。私自身生まれつき難聴ですが、音そのものが聞こえづらく、補聴器をつけていないと会話していても音を拾うのが困難だったりします。
音そのものが聞こえづらい人は伝音性難聴である可能性があります。
私自身難聴なので、音そのものが聞こえづらいです!
言語の区別がしづらい
聞き返してくる相手が、音そのものは聞こえているが言語を区別しづらいため、何と言ったのか認識できないケースです。私自身生まれつき難聴ですが、音域によって言語を区別しづらい時もあるため、音としては聞こえているが何と言ったかわからないこともあります。
言語の区別がしづらい人は感音声難聴である可能性があります。
私自身難聴なので、音は聞こえていても、何と言っていたのかわからない時があります!
知識不足で理解できない
聞き返してくる相手が知識不足で、言葉として伝えた単語を認識できないため、何と言ってたのか認識できないケースです。
例えば、「ホリゾンタルサース」という言葉を伝えた時に聞き返されるとしたら、聞き返してきた相手が「ホリゾンタルサース」という単語の意味がわからなかったため耳でよく認識できずに聞き返してきた可能性もあります。
聞き返すことで威圧したい
聞き返してくる相手が、あなたに聞き返すことで威圧したいケースです。聞き返してくる相手が自分に自身がなかったり、あなたよりも優位に立とうとして会話内容が聞けていて理解できていても、あえて聞き返してくることもあるでしょう。
その場合、聞き返してくる相手が単にマウントをとろうとしているだけなので、気にせずにいきましょう。
話し手のあなたの問題
聞き返される要因があなたにあるケースです。過度に自分を責める必要はないので、改善した方が良いことは改善に向けて取り組めると良いでしょう。
滑舌の問題
あなたの滑舌が悪く、何と言っているのかわからずに聞き返されるケースです。事実として、滑舌が悪いと滑舌がいい人に比べると聞き取りにくいです。
私自身滑舌が悪いのですが、自分の声を聞くと聞き取りにくいなと感じることがあります。口を大きく開けて話すことを意識すると、少しは聞き取りやすくなります。
口を大きく開けて話してみましょう!
声のボリュームの問題
あなたの声が小さくて聞き返されるケースです。声が小さいと聞き取りにくいため、意識的に声を張って大きな声で話すと良いでしょう。大きな声が出ない要因として、話す内容に自信がなかったり、自分自身に自信がなかったりするケースもあります。
話す内容に自信がない場合は、話す内容を事前に考えてみると良いでしょう。自分自身に自信がない場合は、小さな成功体験を積み重ねて、自分自身を好きになれる行動を続けてみると少しずつ自信がついてくるかもしれません。
話すスピードの問題
あなたの話すスピードがはやくて聞き返されるケースです。時間がなくてはやく伝えようと急いでいたり、伝えたいことがポンポン思い浮かんだり、発言に自信がなくてソワソワしている時は早口になりがちです。
相手に聞き返されることが多い場合、気持ちゆっくり話すように心がけてみましょう。ただし、必ずしもゆっくり話したほうが良いかというとそういうわけでもなく、会話相手の会話スピードや理解力に合わせて調整すると良いと思います。
例えば、頭の回転がはやくて理解力が高い相手の場合、ゆっくり話してしまうとイライラさせてしまうかもしれません。一方で、頭の回転がそこまではやくなく理解力がそこまで高くない相手の場合、ゆっくり順を追ってお話しした方が伝わりやすいでしょう。
会話スピードは相手に合わせると良いでしょう!
まず取り組みたいこと
聞き返される場合、聞き返してくる人を観察し、ご自身の話し方を確認してみてください。過度に自分を責めずに、必要な改善を行うことが重要です。
聞き返してくる人を観察する
まず、聞き返してくる人を観察してみましょう。聞き返してくる人を観察することで、聞き返してくる相手が原因で聞き返されているのかどうかが見えてきます。
耳周辺をみて補聴器の有無を確認する
聞き返してくる人の耳周辺を観察して、補聴器活用の有無を確認してみましょう。近年では補聴器もいろんな種類がでており、パッとみた時にはイヤフォンだと思えたものが補聴器だったというケースもあります。
補聴器をつけている場合、難聴である可能性が高いです!
表情を確認する
聞き返された時、聞き返された人の表情を観察してみてください。明らかに聞こえていなさそうなのか、聞こえているけど威圧しようとして聞き返してそうなのか、観察してみると良いでしょう。
言葉遣いを確認する
聞き返される時の言葉遣いを確認してみましょう。「申し訳ないです。聞き取りづらかったのでもう一度おっしゃっていただけますか。」と丁寧な言葉遣いのケースであれば、威圧して聞き返そうとしている確率は低そうです。
逆に「あ?もう一回言って!」とタメ口かつ威圧的な態度の人は、聞こえていなくても威圧的な態度をとってマウントをとろうとしている可能性もあるでしょう。
威圧的な態度の人とはなるべく関わりたくないものですよね!
自分自身の話し方を確認する
聞き返される場合、あなたの話し方に問題があるケースもあります。自分が話している声が他人にどう聞こえているのか確認しましょう。
自分自身の声を録音・話している姿を録画して話し方を確認する
自分自身話し方を認識するために、自分の声を録音して聞き、自分が話している姿を録画して視聴しましょう。「え、自分の声こんなふうに聞こえているのか。え、自分こんなふうに見えているのか。」という発見があるはずです。
私自身の場合、初めて自分の声を録音したときは「これは自分ではない。」と、受け入れられませんでした。ただ、まず現実を受け止めることで、話し方の改善に繋げることができました。
自分の声や話し方を受け入れるところから始めてみましょう!
親密な人に自分の声の聞きとりやすさを確認する
素直に弱いところを見せられる親密な人がいるのであれば、自分の声が聞き取りやすいかどうか確認してみましょう。人に確認することで、客観的に自分の声がどう聞こえているのか見えてくるはずです。
過度に自分を責めずに必要な改善を行う
必要な改善をするために自分の改善点を見つけて改善することは重要です。一方で、できていないことがある自分を過度に責めても行動するためのエネルギーは生まれにくいです。
事実を把握したうえであなたがどう解釈したのかを整理し、必要な改善を積み重ねていきましょう。
事実と解釈を分ける
まず、事実と解釈を分けていきましょう。「事実」は実際に起こった事柄(客観)で、「解釈」は自分なりの考えや理解(主観)です。
例えば、「1日で5人の人に聞き返された。」というのは事実ですが、「私は〇〇さんに嫌われているから聞き返されている。」というのは解釈です。事実と解釈を分けて、事実を元に改善策を整理していきましょう。
事実と解釈を分けることができると、過度に自分を責めることが減ると思いますよ!
必要な改善を整理し、具体的に行うことを決める
あなたが改善すべきことを整理し、その解決策として具体的にいつ何をどうやって行うのかを決めましょう。具体的に行うことまで落とし込むのがポイントです。
例えば、早口になってしまっている、という改善すべきことがあったとします。その解決策として、毎朝起きたら鏡の前で自己紹介の練習を自分が普段話しているスピードの半分ぐらいのスピードで行うと決めます。
決めた改善策を実施する
やると決めた改善策を実施しましょう。実施する際、いつ何をどうやって行うのかを決めてカレンダーに入れてしまうのがポイントです。
カレンダーに予定を入れてしまって、やらさるを得ない状況をつくりましょう!
実施した改善策がうまくいったのかを振り返る
定期的に実施した改善策が効果的だったのか振り返りましょう。1週間に1回毎週日曜日の21時から、1ヶ月に1回第一日曜日の21時からと、振り返りの頻度と時間を決めてしまって取り組めると良いでしょう。
まとめ
会話を聞き返された原因として、聞き返す相手の問題とあなたの問題があります。聞き返す相手の問題として、聞き返す相手の聴力、知識、威圧的な態度が挙げられます。あなたの問題として、話すときの滑舌、ボリューム、スピードが可能性として考えられます。
まず取り組みたいことは、聞き返してくる相手を観察し、自分自身の話し方を確認してみましょう。その上で、過度に自分を責めずに必要な改善策を実施していきましょう。
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